人間の生命活動は、大自然の営みの中で行なわれています。
「そんな大袈裟なこと考えなくても、毎日が楽しく過ごせればいい!」
そう思うかもしれませんが、毎日を楽しく健康的に過ごすためには、とても大切なことなので、一度よーく考えてみましょう。
地球は太陽の周りを回っています。
このため、春夏秋冬という季節ができます。
そして、地球自らも自転しています。
当たり前ですが、これが、朝、昼、夜という一日を作っている理由です。
春は草木が芽を出し、伸張し、あらゆる生き物が活動を開始します。
夏は緑がおおい茂り、生物の活動の絶頂期をむかえます。
やがて、秋になり、果実が実を結び、草木がかれ、動物の活動も収束に向かいます。
そして冬になり、新たな種が地中に根を張り、次の春を迎える準備をします。
動物も冬眠の時期であり、次の活動期のための準備の段階です。
一日の中にも、活動開始である朝、活動が活発の昼、活動収束の夕、就寝の夜、といった流れがあります。
つまり、人間の生命活動も、自然の営みの一部なのです。
では、人はなぜ病気になるのでしょう?
それはつまり、正しい生命活動が行なわれなかったからですね。
病気になるということは、自然の営みに反した生活や習慣の結果であるといえます。
病気はその人の生き方をあらわしているのです。
病気を本当に根源から治すためには、いかに自然の営みに反した生活や習慣を改めるかにかかっています。
では、自然の営みとはいったいどういうものなのでしょうか?
次回はもう少し掘り下げていきましょう。
職業上、私は医療関係の方と接する機会がけっこうあります。
そうちの一人が先日こんなことを言っていました。
「日本人の平均寿命はどんどん延びている。
これは西洋医学の進歩のおかげだ。
今後10年くらいで、病気での死は無くすことも可能。
近い将来、人類は老衰死以外では死ななくなる。」
あえて反論はしませんでした。
おわかりかと思いますが、私はこの考とは全く対極の位置にいます。
はたして、医療の進歩が、病気を全く無くすことが出来るのでしょうか?
確かに、平均寿命は延びてはいます。
ですが、病人の数は、減るどころか毎年増加の一途。
医療は進歩しても、病気は全く減っていないんです。
さらに、“生きる”ことと、“死んでない”ことは、全く違います。
「人類の知能は、人工衛星を作り出すほど。しかし、虫一匹作ることすら出来ない」
小林 三剛
生命は、人間のちっぽけな頭脳によってコントロールできるものではありません。
生命活動は、大自然の働きの一部です。
こういった視点で、もう一度、“人はなぜ病気になるのか”を考えてみませんか?
「100%正しい忠告は、まず役に立たない」 河合隼雄 (週間 岡本吏郎より)
この言葉、本当に共感できます。
病気で苦しんでいる患者さんは大勢います。
その患者さんにとって、最も大切なお話をしたときほど、通じてないな、と思うことはありません。
それどころか、話す段階にまで行かない場合がほとんどです。
話しても受け取ってくれない。
否定される。
そう感じたときは、私は本音をしゃべりません。
なぜか?
それは、タイミングが大切だからです。
受け取る準備が出来ていない人には、何を言っても通じません。
例えば、タバコをやめることが出来ない人に、「タバコをやめたほうがいいです」と言うのは、言っていないのと同じです。
私が本音でしゃべれるとき。
そのときは突然やってきます。
患者さんの準備が整ったときです。
このときほどうれしいことはありません。
ところが、本音でしゃべれるときがずっと来ない。
残念ですが、こういう人もいます。
後は、忍耐です。
待つしかありません。
その時は突然訪れるので、ずっと来なくても、来る日を信じて待つしかありません。
私の言う、本音でしゃべれる患者さん。
それは、以下の質問が理解出来た患者さんたちです。
人はなぜ病気になるのか?
わかります?
偶然?
生まれ持った体質?
働きすぎたから?
無理しすぎたから?
ストレス?
旦那が?
奥さんが?
上司が?
だからしょうがない?
しょうがないから可哀想?
果たしてそうでしょうか。
病気になる本当の意味。
これが理解できる人は本当に少数です。
ですが、
この意味を理解しない限り、実は、真の健康は手に入らないのです。
もし、皆さんが今病気で苦しんでいるのなら、なぜ自分は病気になったのか。
もう一度、この意味をしっかり考えてみてください。
この意味を本当に理解できたとき、あなたは真の健康への第一歩を歩むことになります。
次回は、病気になる本当に意味について、もう少し掘り下げてみることにします。
先日、今流行のスーパー銭湯に行ってきました。
日曜だったため、大勢の人たちで混み合っていましたが、その人たちの裸を見てとても驚きました。
なんと、痩せている人がほとんどいないのでした。^^
8割の人のお腹が、ボヨンとたるんで出っ張っている。
その人たちをよく観察すれば、顔色はつやがなく、土色で乾燥気味。
目は黄ばんでいて輝きがない。
頭は薄く、みんなだるそうで覇気がない。(--)
そのとき私は、「将来ああはなりたくない!」と思ったものです。
しかし、8割の人間があのような体型と言う事は、将来そうなる可能性が十分にあるということです。
普通の生活をすれば、大抵はあのようになってしまうということ。
そうなのです。
現代は、普通の生活をすれば、みなお腹が出てしまう時代なんです。
普通の体型を維持するために、特別なことをしなければならない時代なのです。
十数年前までは、太っている人の方が珍しくなかったですか?
普段は服を着ているので、なかなか判りづらいですが、裸になれば一目瞭然。
現代人は肥満だらけ。
2、30年前は、太っている人もあまりいなかったし、いわゆる、生活習慣病の人も数が少なかった。
しかし、現代は、健康人を探すのが大変なくらい。
昔と今との決定的な違いは何か。
それは、なんと言っても食生活。
これに尽きます。
欧米中心の食生活。
これが肥満の大元^^
もう一度食生活を見直してみましょうね。
皆さんは、ストレスが最も溜まるときってどんなときですか?
人間、最もストレスが溜まる状態。
それは、命の危険を感じるときだそうです。
では、とりあえず、自分の身の安全が確保されたとして、その次にストレスを感じるときとはいったいどういうときでしょう?
私の場合ですが、
“自由がない”ことにとってもストレスを感じます。
色々なことに縛られ、やらなければならないことだらけ…
こんな生活を毎日に続けていたら、心身ともにまいってしまいますよね。
なのに、意外と多いんですよね、こういう人…^^
仕事が休みの日の前日って、(例えば金曜日の夜とか)とてもホッとしませんか?
人間はこのように、
何にも縛られない、開放された時間とか環境が必要なんですね。
しかも、それが多ければ多いほど、心身ともに健康的になれるのではないでしょうか。
“ねばならない”をゼロにすることはできません。
ですが、少なくしたり、すばやく済ますことで、自由な時間や環境は、工夫次第でいくらでも作れるはずです。
よく単純な仕事や作業を、とっても複雑にして、時間を目一杯使って「私は仕事をしてます!」みたいな人がいますが、もったいないですよね。^^
そういう人は、ストレスで胃腸が弱っていたり、頭痛もちだったりする方が多いですね。
シンプルな生活環境を作って、より多くの自由な時間を作ってみましょう。
「過去を悔やみ、未来に不安を感じると、現在の大切なエネルギーが失われる。子供たちが常に元気一杯なのは、今この瞬間を生きているから…」
神田昌典
写真は元気一杯の私の愛娘(^o^)